交通事故の知識④ ~自賠責保険と自動車保険(強制保険と任意保険)~

こんにちは。扇町ゆうき整骨院です。

10月も明日で終わりです。今月からこの交通事故に関する投稿を始めて今回で4回目となります。

私的な感覚ですが、本当にあっという間に過ぎていった印象です。

さて今回は自動車の保険に関するお話です。そもそも保険は誰の為にあるものかというと交通事故によって被害を受けた被害者の為に存在します。自動車での事故は多額な賠償金が発生する場合がある為、被害者の方の補償の為に存在するのです。

自動車の保険には、2種類存在します。それは自賠責保険(強制保険)自動車保険(任意保険)です。

 

まず自賠責保険ですが、これは強制保険とも言われ自動車を所有する人は必ず加入しなければならない保険です。「自動車損害賠償保障法」という法律により定められて国が管理しており、業務は民間の保険会社が委託を受けて行っております。車やオートバイなどを購入する際に必ず手続きを行い、加入年数に応じたステッカーを車両に貼るのがこの保険です。

気をつけなければいけないのが補償内容です。自賠責保険では対人賠償しか保証されないという事です。つまり交通事故によって相手にケガをさせたり死亡させた場合にしか使えないのです

つまり人身事故の場合のみ使える保険であり、物損事故では適応されない保険なのです。

人身事故と物損事故の違いに関しては交通事故の知識①を参照して下さい。https://yuuki-oc.info/交通事故/交通事故の知識①%e3%80%80%ef%bd%9e交通事故の種類%ef%bd%9e/

被害者から「交通事故によって車が壊れたので修理費を払ってほしい」「物が壊れたので賠償してほしい」など請求されたとしても物の損害に対する補償には使えないのです

そこで自賠責保険では、まかなえない範囲をカバーするのが自動車保険(任意保険)です。

 

自動車保険は、民間の損害保険会社が売り出している保険商品です。加入の義務はなく、入るか入らないかは本人の自由なので任意保険と言われています。

この自動車保険をおおざっぱに説明すると、上記で書いたように自賠責保険でカバーできない部分を保証する保険です

例えば人がケガをしなかったが被害者の車の修理費を出さなければいけなくなったり、他人の家の壁を壊してしまいその修繕費を出さなければいけなくなったりと物損事故による賠償金も保証してくれます

人身事故により、自賠責保険ではカバーできないほどの賠償金が発生した場合も、自動車保険に加入していれば超過した分の賠償金を補ってくれます。もちろん契約の内容によって上限は決まりますが、交通事故での賠償金は事故の内容によっても異なりますが、死亡事故などの場合は1億円以上の賠償金が発生する場合もあります。任意の保険と思わず、自動車を所有する場合は加入する事をおすすめします。

以上が、自動車に関する保険の概略です。最近では交通事故でも自動車だけでなく自転車での交通事故も増えてきています。最近では車だけでなく自転車の保険も保険商品として売り出しています。保険はもしもの場合の安心を買う為のものです。もしもの場合、他人の人生をも左右するような事になるかもしれません。しっかりと保険の内容を理解して自分自身の今後の生活に役立てましょう。

さて、次回は事故の治療に関するお話です。次回は11/13に投稿予定です。

もしよろしければご一読ください。

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